2014年7月21日月曜日

ササユリと堂ヶ森~二ノ森~石鎚山





2014.7.19 以前より計画していた堂ヶ森~二ノ森~石鎚山の縦走コースを歩いた。
4:50に自宅を出発、小田経由で梅ヶ市の登山口に6:30着。
2台しか駐車スペースがないので心配していたが先客はなし。
6:50林道へ向け歩き始める。標高は760m。
入り口にはこんな看板、朝早いのでNO PROBLEM。




ハードな行程なので、写真は極力撮らずに進もうと思っていたが、こんな立派なツチアケビに出会うと足を止めてしまう。悲しい性。




林道を10分歩くと登山道、一気の急坂が始まる。
先週の高縄山への910mの直登よりもきつい。
汗でタオルはすぐにびしょびしょに。




約1時間で造林のきつい登りをクリア、堂ヶ森山頂の反射板が見えてくると熊笹の心地良い登山道にかわるが、体力を使い切ったのか体が重い。
というより、まだまだ斜度はあるのだろう。




この辺りからお目当てのササユリがぽつりぽつりと見えてくる。




少し時期が遅かったか盛りは過ぎているようだが、十分に楽しませてくれる数が咲いている。
多分、四国随一のササユリのお花畑。










1500mの保井野分岐に8:12着。
出発点近くの面河ダムは遥か下方に見える。




1689mの堂ヶ森には8:45着、補食のチョコバーとお茶の休憩。
しかし濡れた体に風が冷たく、体力が失われそうなので10分で出発。
歩いた方が体力の温存になる。
改装されてトイレもきれいになったという、堂ヶ森の避難小屋には寄らず。




保井野分岐手前から鞍瀬ノ頭辺りまでは見事なササユリの道が続いた。




二ノ森の遠くに石鎚山が見えてきた。
まだ道のりは長い。




1929mの愛媛県第二の高峰・二ノ森に10:10着、15分程休憩。
ここまで誰とも会っていない。
天気予報は雨のち曇り、雷雨注意の為か、三連休の初日にしては拍子抜け。







石鎚山は霧が出たり引いたりではっきり見えて来ないが、枯木がアクセントの気持ちの良い尾根歩きが続く。 




今回の山行ではササユリ以外にもたくさんの山野草に出会うことが出来た。
花の山はまた楽しく、疲れは確実に吹っ飛ぶ。



シコクフウロ



サワオトギリ



タカネオトギリ



ハナウド



シモツケソウ



ホソバシュロソウ



ベニドウダン




西ノ冠岳を過ぎ石鎚山まであとわずか、この位置から見ると昔はもっと高い山だったが、右の崖が崩れて今の高さになったというのがよくわかる。




12:10西日本最高峰・1982mの石鎚山着(弥山までなので1974m)。
歩いてきた山々、堂ヶ森は霧の中ぎりぎりに見える。
昼食をとり12:45発、14:20土小屋着。
7時間30分、全高低差2100m、走行距離14㎞。
もう少し時間がかかると予想していたが、思ったより早かった。
ほとんど曇りの天気が楽に歩けた要因なのだろう。
土小屋からはSeiの車で出発点の梅ヶ市まで送ってもらう。




本日の温泉 古岩屋温泉


2014年7月1日火曜日

オオヤマレンゲと稲叢山・西門山





2014.6.29、梅雨の晴れ間の日曜日。
森の貴婦人・オオヤマレンゲを求めて高知の稲叢山へ。
去年から計画はしていたが、雨で機会を得れていなかった。
小松ICで高速を降り、R194寒風山トンネルを越え、本川トンネルを過ぎ左折、ダム湖を渡り、ナビにはでていない林道を上り稲叢調整池畔へ。
ICから約1時間20分。




池畔からの登山ルートは3カ所あるが、景色を楽しめそうな渓谷コースをとることにする。
10:15出発、池の畔を600m歩き登山道へ。標高は約1100m。



コナスビ

山野草はあまり見ることが出来なかった。



ミズタビラコ



ギンリョウソウ







この渓谷コースは大小の滝を愛でながらの散策コースで楽しめるのだが、登山道の多くは石や岩の上を歩くコース、注意して歩かないと転倒の危険がある。
その上結構きつい坂、慎重に歩を進める。










登山道入口の標識にあった平家の落人が籠もったという伝説の洞窟。




11:30トンネルコースと送電線コースの分岐へ到着。




ここに来てすれ違う人が増えてきた。
シロドウダンがいたる所に咲いている。 




1506mの稲叢山へ12:00着。
山頂は10人ほどが食事をしていた。
岩の間に場所を確保し、霞んでいる景色を見ながら昼食。







12:20山頂発、途中ハヤブサが舞っているのをぎりぎり捕らえることが出来た。




帰路は山頂小路コースをとれば40分ほどで車に帰ることが出来るが、オオヤマレンゲを求めて西門山へ向かうことにする。
予定には入れてなかったので、詳細な地図がないが、概略の地図があるので何とかなるだろう。

季節はずれのヤマツツジの大樹が美しい。




不思議に絡み合った大樹、知恵の輪の木。




両側に立ちはだかる岩の門があるので、西門山と名付けられたらしい。
山は険しくなるし、誰にも出会わないので少々不安になってきた。
やせ尾根の先には深い崖。







次々現れる山毛欅の大樹が勇気づけてくれる。







平坦で広い尾根に出てあと30分くらいで着くかなと思っていたら、そこが山頂だった。
1496mの西門山へ14:00着。
蝉の鳴き声と蛙の鳴き声が交互に響く、静かな場所である。







15:00トンネル登山口着。
これが近頃設置されたという看板。
今回は単独行の為、熊除けの鈴を鳴らしながらの山行だった。




さて、高山に咲く幻の花、オオヤマレンゲには今回計6本に会うことが出来た。
少し時期が遅く、色が変色していた花弁も多かったのが残念だったが、満ち足りた山行であった。














本日の温泉 木の香温泉