2014年4月27日日曜日

アカショウビンと高月山





南予アルプスへは何度も訪れているが、鬼ヶ城山系の最高峰の高月山へは初めての登山。
高低差900m、最後の直登がきついという情報と、鬼ヶ城、大久保山、三本杭などの縦走ルートと外れていることから敬遠してきた。

自宅を7:00出発、成川渓谷の駐車場に8:10着。
8:30渓谷に沿って歩き始める。




成川渓谷ではアカショウビンの声が聞こえると聞いていたが、歩き始めてすぐにまさにキョロロロロと最後には消え入るような、もの悲しい鳴き声が聞こえてきた。
わくわくしながら渓谷を進んでいると、2~3羽の鳥が追い越すように林の上を飛んでいった。
それから間もなくして、渓谷の中に初めて赤い物体を見ることができた。
かなりのピンぼけではあるが、アカショウビンに間違いない。




そっと近づいていったが、キキキキキと威嚇の声を発し、渓谷の奥へと消えてしまった。




以後、渓谷沿いはカメラを構えて歩いたが、出会えることはなかった。



シコクテンナンショウ?



アミガサタケ




山歩きが面白いのは普段見ることができない、植物や茸、虫や鳥に出会えること。
但し、山野草はまだ少ない季節。




渓谷と一定の距離を保ちながら、少し離れた造林地帯を歩く。




林道へ出るまで50分、続く登山道へは鉄の梯子を上らなければならない。




そして5~6カ所の板の橋を慎重に渡る。




小さな渓谷を何カ所か過ぎて高度を上げるが、けっこう坂はきつい。




今回の山行の楽しみはシャクナゲとアケボノツツジ。
やっとシャクナゲの花を見ることができた。






10:10梅ヶ成との分岐に到着、ここから高月山直下まではなだらかなアップダウンの軽快な尾根歩き。




ほどなく林の中のアケボノツツジに迎えられる。







この山のアケボノツツジの数は少ないが、大木で美しい。
今が満開のようだ。







実は今50肩を患っている、4年前に左を痛め、今は右。
昨今は眠れないくらいの痛みが続いており、肩のコルどころではない。



ミツバツツジ



アセビ



ヤブツバキ




いろいろな木が花をつけ楽しませてくれるが、この山の最大の特徴はシャクナゲの山ということ。
穿っているシャクナゲの数は半端ではない。
ただ、まだ少し早いようで全体の5%も花が咲いていない。
GW明けには見事な山になることだろう。




徐々に高月山が木の間から見えて来だした。 










高月山直下が近づいて来る。
最後の400mは高度160mを一気に上る難所。




この斜面にはバイケイソウがぎっしりと咲いている。
あと2ヶ月もすれば、登山道をも埋め尽くすに違いない。




1228.8mの山頂には11:25着。
予定より30分早く到着したのは、温度が高くも低くもない絶好の日和に恵まれたことによる。
  






眺望はほどほど、真下に宇和島市街が見えている。
運がよければ佐田岬半島や九州も見えるはずだが、PMなんちゃらのせいで山登りの楽しみは半減している。




山頂では時間の余裕があるので、食事をしたり珈琲を飲んだり少し昼寝をし、御室に手を合わせて12:30出発。
山頂には誰も来なかったが、下山中に3人とすれ違う。
14:45に成川渓谷の駐車場に到着。




さて、アカショウビンは往路と同じ所近くに待っていてくれた。




遠目からもはっきりとわかる美しい鳥、体長25㎝はありそうだ。
鳥には好かれているような気がする。




本日の温泉 高月温泉


2014年4月20日日曜日

カワセミと石窯ピザ





旧知のH氏に誘われて、大洲のトゥデイズギャラリーに石窯ピザを楽しみに行って来ました。
天気が良かったので肱川上流へ10㎞30分のサイクリング。
いつものカワセミスポットは歩けば30分だが自転車では5分程。
川面を覗きながら走っていると、路上に青い鳥がちょこんと座っている。




あれほど警戒心が強く、一度も撮らせてくれなかった鳥が逃げようともしない。




弱っているに違いないが、このままでは車に轢かれるか猫に襲われるのは時間の問題、河原へ運ぼうとすると飛び立ってくれた。
頭上を旋回した後、肱川の向こう岸へ飛ぶが、力尽きたのか真ん中あたりに着水、というより墜落した感じ。
飛び立ったがすぐにまた着水、今度は流されてなかなか飛び立てなかった。
その後、何とか飛び立ち対岸の葦原までたどり着くことが出来胸をなで下ろす。




左目が何らかの理由で失明したようだ。
昨年末よりずっと見かけていたカワセミだろうか?
無事に生き続けてくれることを願う。




石窯は昨年末に亡くなった森の彫刻家、藤部吉人さんの作。
うちの玄関にいる梟の作者でもある。




薪を入れてがんがん窯を熱し、その熱でピザを焼くというスタイル。
最初は窯の温度がなかなか上がらずてこづったが、火が安定して温度が上がると面白いように焼けていく。




出来上がれば食べ、また焼くを繰りかえし気がつけば満腹。
それは美味しゅうございました。
デザートのピザもまた抜群でした。




この日焼いたピザは35枚とか、食べきれないピザはお土産に戴きました。







庭で採取したハーブ、カモミールティーとデザートのピザ、美味でお洒落。




Sさん差し入れの自家製オランジェットはチョコレートと柑橘の美味しいコラボ、こちらも美味しかった。

春風の心地良いとても楽しいひとときでした。
油断して日焼け、顔は真っ赤になってしまったが・・・



ツグミ



ノビタキ



コゲラ




いつもの散歩道を自転車で走ってみる。
季節は晩春から初夏に移ろうとしている。