2013年9月28日土曜日

伊予冨士~東黒森 -ハイク2リング-





休日、目覚ましのセットを解除するのを忘れて、いつもの時間にベルがなる。
三女が九州瀬戸内駅伝に出る為、奥さんが学校まで送って行き一人。
どうしようかと迷いながら、体はザックに荷物を詰め込んでいた。




行先を伊予冨士と決め、7:30に家を出て高速へ、小松ICで降り194号線を南へ。
寒風山登山口に9:40着。
石鎚へと続く瓶ヶ森林道は、7月より崖崩れの為通行止と聞いていたので、対向車の来ないのを見越し、東黒森山の下まで車を走らせる。




引き返し、結局登り始めたのは11:10。
駐車場には結構の車が止まっていたが、意外と四国以外の車が多い。




登山道にはリンドウがたくさん目についたが、他にはシラヤマギク、アキノキリンソウ、ミヤマヒキオコシ、アケボノソウくらいしか咲いていない。
桑瀬峠までの中間点あたりは野鳥の囀りのスポット、多分に漏れずヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ、ウグイスと顔を出す。
最後にはソウシチョウが目の前で美しい声を披露しだしたので、慌てて望遠にレンズを換えるが、結局良い写真は撮れずじまい。
二兎を追う者一兎を得ず。




一人なのに桑瀬峠まで1時間を要した。
ここでカップヌードルの昼食、20分で伊予冨士へ向け出発。
このルートは冬に二回来ているが、夏は逆から登っていたので初めて。




雪の時は、この樹が見事なクリスマスツリーに変身する。




伊予冨士への尾根歩きは雪があろうがなかろうが、実に心地良い。
爽やかな風がとおり、しまなみ海道をも見渡せる。




直下から山頂までの標高差は約200m。
きついと聞いていたが、かつてアイゼンを着けて歩いた道、なんなく登り切る。
途中、ハヤブサだろうか?岩から飛び立ち、風と楽しむかのように美しい飛翔を2度ほど見せてくれた。
今回はレンズを換える余裕無し。




山頂13:30着、4人が山談義をしていた。
それを聞きながらドリップで珈琲を入れ、ゆっくりと景色を楽しむ。
徳島の剣山系、高知そして太平洋、石鎚山系見事な眺望に見とれる。







30分ほどして皆いっせいに出発の準備、一人西へと向かう。










東黒森には誰もおらず、すぐに歩き出す。




瓶ヶ森林道へ15:00下山
前もってここに自転車をセットしておいたのだ。
巷では自転車とハイキングをあわせてハイキングというらしいが、自分の場合はハイ2キング。
トレッキング+俳句+自転車、行動範囲がぐーんと広がる。




瓶ヶ森林道を石鎚方面へ走り、崖崩れの場所まで走ってみた。
崩壊場所は瓶ヶ森駐車場へ残り1㎞の場所、歩いてなら通り抜けられるという噂も流れていたが、到底無理。
直後に通りかかっていたらと考えたら、ぞっとする光景。
今年中の復旧の予定は立っていないらしい。




車の通らない林道のサイクリングは最高、帰路は少々のアップダウンはあるものの殆どが下り。




岩が剥き出しのトンネルはプラスチックの網で覆われていた。
冬場は氷柱がびっしり。




16:30車を置いている寒風山登山口着。
案の定、車は1台もなかった。







この瓶ヶ森林道は通称UFOライン、雄峰ラインを略してUFOと聞いていたが、インターネットを調べると、時折未確認飛行物体が現れ天空に続く道として有名ですとあった。 
続けて撮った1枚に・・・ 




本日の温泉 木の香温泉


2013年9月23日月曜日

彼岸花





連休初日、涼しくなっきたので久し振りに自転車で遠出を。
平地を走るのはつまらないので、近所の小さな川を遡り、山の中へ。
彼岸花が美しい。







軽く下調べはしたが、行ったことのない地域。
最終的には標高820mの出石寺近くまでは行くのだろう。
途中には花野、秋の花は風情がありとても良い。




斜度が10度を越えれば押しの一手、昔の様には頑張らない。
牛を飼っている家や鶏を飼っている家、峠が近いかと思えば民家で行き止まり。
これといった目的のないサイクリングもいい物だ。
今回、ヘルメットを初めてかぶった。
下りではペダルを踏んでいないのに、時速50㎞をゆうに越えている。




近隣なので3時間半でお楽しみは終了。
もう稲刈りも脱穀も終わっている散歩道も、自転車ならあっという間に過ぎる。




今宵は立待月、程良い疲れに酔いも早い。




連休最終日は松山ニンジニアスタジアムへ三女の陸上の応援へ。
その後新聞に載っていた近くの山あいの彼岸花の群生を見に行く。










彼岸花は曼珠沙華とも言い、天上に咲くという花。
見る者の心を軽くするという。
さぁ、明日からも頑張って生きて行こう。





2013年9月18日水曜日

神域を歩く -横倉山 2013.9.14-





高知の横倉山を歩いて来た。
広い駐車場から鳥居をくぐると、もう厳かな空気が漂って来る不思議な山行。
この山には以前より二つのイメージを持っていて、一度は訪れたいと思っていた。




一つは安徳天皇にまつわる伝説。
平家は壇ノ浦の戦いに敗れ、幼い安徳天皇は入水したという史実。
しかし、四国各所には安徳天皇生存説が残る。
壇ノ浦で亡くなったのは身代わり、天皇は徳島の剣山からここ横倉山へと落ち延び、23歳で亡くなられたと言われている。




大樹がこの森には多い。
そして点在する社や天皇ゆかりの場所。
そんなに険しい山ではなく整備された山道なのだが、何か神秘的な気配に微な息苦しさを覚える。







もう一つは植物の宝庫、植物学者牧野富太郎博士の研究の山。
高知に自生する山野草の3分の1、1,300種類がここでは見られると言う。




たまたま駐車場で植物研究会の方達に会い、その後に付いて行くと貴重な花に出会うことが出来た。
世界的にも珍しいらしい「コオロギラン」
花弁は3㎜くらいだろうか、10人くらいの人数である場所を探して見つけられた、たった一つ咲いていた蘭。
実は愛用のカメラが壊れていて、予備機で三脚なしで撮った為にブレブレだが、貴重な一枚。
次回来ても100%見つけられっこない。



スズコウジュ

牧野博士がこの山で発見したと言う、ジョウロウホトトギスを見てみたいと常々思っていたのだが、残念ながら出逢うことはできなかった。
切り立った崖の絶壁に咲いていると本には書いていたが、麓の横倉山自然の森博物館の職員の女性は保護の為と言って、ヒントも教えてくれなかった。



シモバシラ



ヤマジノホトトギス



ツルリンドウ



クサアジサイ



トチバニンジン



マツカゼソウ



ヤブミョウガ

他にもモミジガサ、シコクママコナ、コウヤボウキ、アキノキリンソウ、シラヤマギク等々、噂に違わずいろんな花を楽しませてもらった。







ルートの一番奥にある空池まで行って帰って約3時間の山行。
6月からのブランクの為に、結構疲れてしまった。




安徳天皇陵墓参考地 (宮内庁所轄地)


本日の温泉 中津渓谷ゆの森温泉