2013年7月28日日曜日

ヒメユリとキレンゲショウマ -四国カルスト-





7月に入って公私とも出ずっぱりで、おとなしく家に居るはずだったが、あまりの暑さと日曜日の雨の予報に、11時前に思い立ち四国カルストへ向かう。
目的はヒメユリとハンカイソウ。




四国カルストの夏と言えば青空&ハンカイソウ、なれど晴れて暑いものの青空はわずか。
今年は中国からの何やらが影響しているのか、本日も青空が望めない。
少し遅かったのかハンカイソウも見頃を過ぎていた。



オヤマボクチ


天狗荘から姫鶴平へ向かうピークはいつもの散策スポット。
みんなお決まりの遊歩道を10分ほど歩いて、展望台でくつろぎ帰ってくるのだが、縦横無尽に広がるルートへはあまり足を延ばさない。
草が生い茂っている為、少し怖いのだ@蝮。



カキラン


なれどこここそが、いろんな山野草を楽しめるスポット。
長靴を履いていれば全く怖くない。



ツリガネニンジン


草原の中に目を凝らすと、今年もたくさんの花が夏を謳歌していた。



クモキリソウ



ヒヨドリバナ



タカネナデシコ




目的のヒメユリは、目を凝らすとこの草原の中にぽつりぽつりと咲いている。







可憐で清楚、美しい花である。







今年も至福のひとときを得て、下界へと下る。



マルミノヤマゴボウ


家を出るのが遅かった為に昼食は梼原・太郎川公園の草葺きで田舎蕎麦の定食。
ここの女将さんが、梼原町東川の山草園・百一草園でキレンゲショウマが咲き始めていると教えてくれていたので寄ってみた。



カリガネソウ



マルバコンロンソウ



ヤマユリ



レンゲショウマ


キレンゲショウマ以外にもいろいろな花が穿っており、また花の済んだ紅花ヤマシャクヤクやワタナベソウがあった。










キレンゲショウマは山を狭しと埋め尽くされていた。
今年は雨が少なく色付きも悪いらしいが、自生のものの花期は1週間もないのに、ここでは1ヶ月以上も咲き誇るらしい。
幻の花をまた愛でに行こうと思う。





2013年7月23日火曜日

瀬戸内国際芸術祭2013IN豊島  Ⅱ





お昼ご飯は「島キッチン」
集落の細い道を登りたどり着く。
一見民家、なれどレストラン。
ここも作品、見事に風景に溶け込んでいる。







戴いたのは、鯛の唐揚げ、烏賊の煮物、そして漬け物の簡単な弁当だが、素材の良さが十分にわかった。




野菜のスープも抜群。




食後に時間があったのでちらっと周辺を散策。
神社があり、かつて島の暮らしを支えた水が湧いている。




隣の貯水タンク跡には、所在なげに「空の粒子」という作品。




これは作品ではない。







これらは作品か微妙なところ。




再びバスに乗り込み砂浜にでると、椰子の実のお化けのような物体が現れた。




台湾の作家さんが流木を組んで作った「種の船」













中は意外に広く、涼しく、そして落ち着ける。




田んぼの奥に目を向けると、何やら船らしきもの。




フランスの作家さんの「Big Bambu’」




20m近くある竹林のてっぺんに、2000本以上の竹を組んでアートが展開されている。




どのように作られているのか?
彼らはクライマー、するすると竹を登っていき、竹を組む。




クライム用のロープで竹を組んでいるので、絶対に切れないそうだ。




そして、このShipには、我々も乗り込むことが出来る。




竹の道を作ってくれているのだ。




ブラボー







Shipからは当然ながら海と島が見える。










まだ製作の途中で、皆忙しく竹の上を動き回っていたが、ビキニのお姉ちゃんが作業の手を休めて手を振ってくれた。




下界に降りてもやはり海と島が見える。




また山を一つ越えるとキッチン&カフェ。




その隣の工場跡地のような施設には、またアート。







豊島の地形どおりに、その森を描き、天空の道を配しているそうだ。




そして、「海のレストラン
海を眺めながらの最高の料理を楽しめるスペース。






今回の豊島訪問の最大の目的は、横尾忠則氏のアートと、建築家永山祐子氏のコラボ「豊島横尾館」のオープン前日の内覧会。
ここも例に漏れず撮影禁止の為ヤフーの画像を探すが、まだ殆どアップされていなかった。
生と死を題材にした横尾氏の作品は、見る者を圧倒する。
その世界観を永山氏の繊細な感覚が建物というアートで見事に昇華させていた。





炎昼は赤の時代を創造す