2012年11月27日火曜日

目黒鳥屋 -美しき山毛欅の森-





串が森~目黒鳥屋にかけては、鬼ヶ城山系のなかでも花の森と言われる。
とりわけ馬酔木とオンツツジの咲く5月~6月が一番良い時期なのだが、この季節訪れようと思ったのは、静かな森をゆっくりと楽しむ為。
今回のメンバーは聖と川さんの3名。




自宅を7時に出発、9時30分に大久保山の登山口、そして猪のコルより歩き始める。
なだらかな勾配に疲れることもなく大久保山山頂、続いて八面山山頂に35分で到着。
鬼ヶ城山系で一番高い高月山がどの山からも見渡せる。
どうも前日にぶみさんが一人で登ったらしい。

  


八面山の下りから熊のコルにかけての尾根歩きは、何度歩いてもとても気持ちのいい道、風が爽やかな道だ。
八面山~熊のコルへは約35分。







滑床側の山毛欅林も美しい。




いつもの大山毛欅も元気そうだ。
熊のコルより、いつもは急坂の三本杭を目指すのだが、本日は小屋ヶ森を経て南へと進む。




すぐに苔むした水無しの渓が現れる。
こんな景が見えたらもうお仕舞いだ。
二人には先へ進んでもらい、渓底まで降りて写真を撮る。







登山道も苔むしていて、何ともいい雰囲気だ。




こんなりっぱな木も現れてくる。
当然斜面をかけ登ってみる。人よりけっこう体力がいるのだ。




串が森が近づくと山が開けて来て、馬酔木の大群落の中を歩くようになる。
白い花が咲き乱れる頃に是非また来ようと思う。




熊のコル~串が森は約80分。
串が森~目黒鳥屋は約15分。
この15分の稜線の道の両側は、山毛欅の森。







大山毛欅が寄り添って現れたり、




単独で現れたり、




ヒメシャラの林が現れたり、





いやはや、何て楽しい森なのだろう。




登山口~目黒鳥屋は約2時間45分。
距離はあるが、標高差は200mほどで、殆どが緩い斜面。
とても歩き易い道、楽しさは四国一だと思う。




目黒鳥屋山頂から広見川・愛媛県と高知県境を望む。







帰り道、三人とも余裕があったので三本杭経由。




目黒鳥屋~三本杭~大久保山登山口、約2時間40分とけっこういいペース。
満足の一日だった。




今回の新しいアイテムはWストック。
今まではシングルのストックを愛用してきたのだが、いやぁ何故もっと早くに購入しなかったのだろう。
使用することに寄り、推進力が1.5倍にもなり、そして疲れが少ない。
下り斜面でも安定感が抜群でリズムで歩くことが出来、当然膝への負担が軽減される。
今回購入したのはレキのカーボン製だが、軽くてとても振り易いお勧めの一品だ。




本日の一枚は、
山頂から望む由良岬
楽しくて美しい尾根道




今日の温泉は、成川温泉


2012年11月23日金曜日

天空の道





旅の二日目は、昨日の嵐が嘘のような晴天。
九重連山がとにかく美しい。




そして見る角度によって違った顔を見せてくれます。




第二の目的地へ行くまでに、何度車を停めシャッターを切ったことか。




反対側には、少し煙っている阿蘇の寝釈迦が、広い外輪山の向こうに横たわっています。




牛ものんびり日向ぼこぼこ。




やまなみハイウェイから外輪山のミルクロードへ、右も左も大草原の中のドライブです。
大観峰の紅葉は見事でした。
でもみんな大観峰からの絶景を見ることが目的のようで、手前のこの場所は素通りです。




外輪山と米の収穫の終わった阿蘇の田園風景、随分向こうに九重連山がはっきり見えます。




そして牛が居ます。






大観峰からミルクロードを少し走ったところに、天空の道がありました。
ここが今回の旅の第二の目的地。
誰が言い出したのかはわからないのですが、ライダーの間で話題になっている道です。





崖崩れの恐れの為車は通行できないので、車を置いて5分程歩くと、阿蘇五岳と阿蘇谷の絶景が臨める場所に到着します。
標高は900m以上あり、周辺には何もありません。
そこは静かで、時が止まってしまったかのような、何ともいえない不思議な空間でした。






2012年11月21日水曜日

七里田温泉・下湯





九州へ行って来ました。
今回の旅は、とにかくゆっくりすることを前提としながら、前から気になっていた2箇所へは行こうと考えていました。
昼に臼杵港へ着き、第一の目的地の久住町の七里田温泉へ。
1時間40分で到着しました。
この温泉は新しくできた木乃葉の湯と、昔ながらの共同浴場的な下湯がありますが、今回の目的地は下湯の方。
知り合いの温泉マイスター一押しのお湯で、日本一の炭酸泉、別名はラムネ温泉。
木乃葉の湯で300円也の入浴料を払い、下湯の鍵を受け取ります。
狭い湯船なので人数制限をしているのでしょう。
緩い坂道を降り、小さな橋のたもとまで来ると、古びた建物が見えて来ます。





いやぁ、確かにすごいお湯でした。
足をお湯にちょっと浸けた途端にシュワシュワプチプチと音がし、全身がお湯に浸かると体全体が泡に覆われます。
最初は細やかな泡が着くのですが、その泡はだんだん大きくなり、軽く手のひらで押すとその弾力で、とても柔らかいマッサージを受けているようでした。
温度は約37~38度とぬるめ、湯温が上がるにつれ、炭酸の混入濃度も少なくなる為40度が限界と言われているようです。
6人が入るといっぱいの湯船に先客が4人、湯船に浸かって30分は誰も動こうとはせず、おまけに誰も喋らない。
程なく1人が出て行くと、入れ替わりに2人が入って来て、また沈黙が続きます。
皆が自分の世界に入っているのが愉快でした。





心も体もほぐれて、久住高原へ出ると、のんびりとサラブレッドが草を食んでいました。
久住~瀬の本高原、広々としてそして牧歌的なこの地は昔から好きな場所です。




時間がまだ早いので、くじゅう花公園に寄ってみました。




今期の営業はあと2週間程、花の数も減り少し淋しい花公園でした。




久住高原の宿には16時すぎにチェックイン。
こんなのんびりとした旅もいいものです。





本日の温泉 七里田温泉・下湯&久住温泉・紅殻の湯


2012年11月19日月曜日

秋から冬へ -中津明神山-





高知出張の折、中津明神山からカラ池までの約5キロの登山道の笹を刈り、整備したと言う記事が地元新聞に載っていた。
以前、明神山から途中の猿腰山は歩いているコース。
途中の林道を自転車で走り、登山道をカラ池まで、今年中には行かねばなるまいと考えていた。

今回も思いつくのが遅く家を出発したのは9時。
美川の軍艦岩の紅葉が美しく、少し道草。





中津渓谷にも惹かれたが我慢をして、吾川スカイパークまで走る。
12時前だったので、ここでカップヌードルの昼食。





見事な青空だが山頂付近は雪だ。
昔々はびしびしの硬派を自認していたが、今はほどほどの軟派、雪で走れなくなる所まで車で行くことにする。





しかし道にはすぐに雪が現れ、仕方なく車から自転車を降ろし走ることにした。
しかししかし、勾配のきつい雪道は乗っては走れない。
押して山頂を目指す。





ご夫婦が下って来られたので話をすると、登山道は雪で全く歩ける状態ではなく、林道を上っていたが、雪が多いのであきらめて引き返し中津渓谷へ行くとのこと。





雪が途切れれば自転車に乗り、雪道になれば自転車を押すの繰り返し。
殆ど押していたような気もするが・・・
山頂が近づくと逆に陽があたるので、雪が途切れていたりする。





しかし、カーブを曲がるとまた雪。




 氷柱、そして樹氷、もうお山は眠ろうとしている。




1540.6mの中津明神山頂には約2時間で到着。案の定、誰もいない。
景色は素晴らしいが、寒すぎる。
お湯を車に置いてきたので、珈琲も飲めない。




目指すカラ池はこの稜線に添う林道の奥。
アイゼンも持ってないし、登山道は埋もれている。
その上、雪で足が濡れ冷たい。
今日の所は許してやることにした。 → 何を?




下りは30分、雪道を一気に下る。やはり自転車のもんだ。




本日の一枚は、まだまだ山粧うダム湖