2012年7月29日日曜日

ヒメユリとハンカイソウ -四国カルスト-





午後2時に娘を大洲に迎えに行くという使命があるのだが、四国カルストはハンカイソウとヒメユリが盛りのはず、7時30分に家を出る。
山野草はタイミングがずれるとなかなか会えない。
昨年は一輪のヒメユリと枯れかけたハンカイソウの群落しか見ることができなかった。




檮原経由で姫鶴平には9時すぎには到着。
キャンプの人たちが思い思いにくつろいでいた。
キャンプも子どもたちが大きくなってずいぶんと遠ざかっている、羨ましい。
姫鶴荘の先のカヤの中にキツリフネが咲いていたので、分け入ると、一輪のヒメユリとヤマホトトギスを発見。




そこから雄大なカルストを眺めながら車を走らせる。
いたるところにハンカイソウが群落をなしている。
天狗荘の手前の駐車場はけっこういっぱい。
そこから伸びる遊歩道も結構な人だ。
カルストの石灰石とカヤの中に、ぽつぽつと赤い色が見えていたので、遊歩道には向かわず駐車場から直接ヒメユリをめざす。
長靴をもってくればよかったと少し後悔(マムシが少し怖い)。



ノギラン



クモキリソウ




ヒメユリは思った以上に多く咲いており、花期もちょうど良い頃。
また、カキランやクモキリソウなど、蘭科の小さな花たちも咲き誇っている。
今日無理して訪れたのは正解だった。



















ツリガネニンジン



カキラン



オヤマボクチ



ハンカイソウ




ハンカイソウに埋め尽くされたカルスト大地は、盛夏の青空がよく似合う。




2012年7月25日水曜日

モネの庭





今回の第3の目的地は、室戸岬の手前の北川村・モネの庭。
印象派の巨匠クロード・モネは自宅の庭を生きたキャンパスとして草花や木を植えました。
その庭を模して造られたのが、このモネの庭です。




園内に入るといろんな花が眼に飛び込んできます。最初からため息です。



















そして様々な昆虫がいますが、特にトンボの種類は多く、乱舞していました。




なかなか静止してくれないのでもどかしい。黄金の糸トンボは撮れなかった。




青い睡蓮が咲いていると聞いていたが、赤やピンク、清楚な白の睡蓮も美しい。






















池を一周して、いろんな角度から睡蓮の池を覗き込む。
またもう一周してまた覗き込む。
時間のたつのを忘れてしまう空間です。




2012年7月23日月曜日

絵金祭り




合歓の花と大歩危

高知の香南市赤岡町では夏の夜、極彩色の芝居絵屏風を飾る祭りがあり、今回訪ねた。
その前に、大歩危峡と祖谷のかずら橋、そして大豊の日本一の大杉に立ち寄る。







この大杉は樹齢3000年とか。パワースポットでもあるらしい。
先客はこの木の周りからなかなか立ち去ろうとしない。
実は32年前に一人で自転車を走らせて来た思い出の地でもある。




今回の目的、絵金祭りには5年前、いつき組10周年記念バスツアーにて訪れたのだが、もう一度あの屏風絵をゆっくり見たいとずっと思っていた。




絵金こと絵師金蔵は、もとは土佐藩の御用絵師で狩野派の絵師だったが、贋作事件に巻き込まれ城下追放となり、此の地赤岡で屏風絵等を書き続けたらしい。




午後7時に、この芝居絵は一斉に店先に飾られ、ろうそくが灯される。
修羅を描いた芝居絵の世界は、和ろうそくの灯に照らされて揺らめき、夜が増すごとに一段とおどろおどろしくなっていく。

全部は撮れなかったが、絵金の赤の世界をご覧頂きたい。 



老舗の菓子舗に保存されている絵金の旗
















夜店では、懐かしいカタヌキヤさん。当時は全く上手く抜けなかった記憶しかない。




この二点の屏風は現代作家の絵比べ。
確か13点の作品から好きなものを見学者に投票してもらい、最優秀賞を決めるらしい。
江戸時代にもこのような絵比べが行われていたらしい。

























夜店のビールを我慢して、9時過ぎに高知市内へ戻り、絶品のあおきの鰹の塩たたきにありつく。
この店も今回の目的の一つ。





白百合を絵金に触れさせてはならぬ